河崎病院認知症サポートチーム(KDST)

サポートスタッフ:薬剤科

認知症の方へ思いやりの医療を

KDSTの取り組み

組織・運用

画像 KDSTは看護部とリハビリテーション科が中心となり組織化し、病院の支援・指示のもと運用しています。
 月一回の会議や定期研修を通し、チーム力強化と全職員教育に力を入れています。

入院時の備え

画像 認知症高齢者は、入院・治療などの急激な環境変化によって、興奮や落ち着きがなくなる等の症状が出やすくなります。
 当院では、入院前情報を詳細に聴取する事から始まり、せん妄予防はもとより、いち早く環境に慣れて頂けるように努めております。

入院中の対応

画像 入院中に困り事があれば、KDSTが出動し、チームで患者様の状態等を再度評価・原因分析し、解決に向けたケア計画を病棟スタッフに提案し、ケアの見直しを行います。
 各病棟で毎週ケースカンファレンスを開催し、協議しています。

活動報告

画像令和3年7月
 回復期病棟では患者様に季節感を失わず、少しでも穏やかな気持ちで過ごしていただけるように季節ごとの飾りつけを行っています。コロナ禍で集団レクレーションがない中でも、ベッドから離れて椅子に座り、皆でワイワイ(^○^)作業していると皆様楽しそうにしてくれています。現在は七夕に向けて七夕飾りを作成中です。アクリル板とマスク、ソーシャルディスタンスで感染予防もバッチリ!

画像令和3年11月
 9〜10月は折り紙貼り絵でだんじり祭りを作成しました。地元愛とだんじりソウルが触発されるのか皆さまとても楽しそうな様子でした!
 季節の飾り付け作成には季節感を失わない事の他、離床促進と精神活動の賦活という重要な役割があります。今回は患者様、スタッフ共により多くの笑顔が見られました。感染対策しながらの活動でしたが、やっぱりだんじりは最高!\(^o^)/

画像令和3年12月
〈院内研修会 報告〉
 
12月13日、2階スタッフルームにて開催された『KDST第1回院内研修会』。テーマを『多職種による認知症ケアの理解・連携』とし、看護とリハ職に加え、薬剤科、栄養科、医事科、地域医療連携室から1名ずつ参加して頂きました。内容は、KDST活動や認知症ケアの基本知識についての講義、部署の役割について、ディスカッションにより共有しました。

~各部署の意見(専門性、役割)~
・薬剤師:薬剤誘発性認知症(抗コリン薬、睡眠薬等)に
     ついて。多剤服用による認知症発症リスク。飲み忘れに対する対処法。等。
・栄養士:食形態、嗜好、本人の要望を取り入れる。
・事務職員:窓口としての役割、電話対応、情報共有、法的支援、ご家族説明。
・MSW:ご家族や周囲支援者への情報提供やケア、窓口としての役割、電話対応。
・看護師:寄り添い、傾聴、信頼関係、尊厳、リハと連携、安心できる環境作り。

~今後に向けて~
・情報の1本化の為に、カルテをもっと活用しましょう!誰が見ても分かる様に!
・病棟での認知症ケアは大変。他部署にも伝わる様にし、その上での多職種協働を。
・薬剤科の意見に同感。多剤服用問題にどう取り組むか!?
・認知症基本法。認知症は当たり前の時代に。基本的ケアは社会の常識に。
  ⇒KDSTの役割とこれからするべき事は何か?
・地域に寄り添う。その為の研修が必要である。
 『中から外へ』次年度の活動につなげよう!

~研修を終えて~
 感染対策の為、延期や制限を経て、ようやく開催する事が出来たが、少人数ならではの貴重な意見交換や情報共有ができたと感じます。多職種協働を実践していくきっかけとなり、今後のKDST活動の課題も見えました。『中から外へ』の為に、先ずは今取り組んでいる事を他部署と共有し、院外への発信を強化していく必要があります。(KDST 森下)


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